SOI STANCEは、障害福祉サービス事業、自立訓練(生活訓練)、就労継続支援B型を運営する事業所です。2019.12.3に、同じ思いを持つ作業療法士3名、栄養士1名の仲間4人でSOI STANCEを立ち上げました。
「SOI STANCE」の由来
利用者さん、利用者さんのご家族に対して、寄り添い「SOI」の姿勢「STANCE」で支援します。地域の方々、スタッフ、スタッフの家族にも寄り添いの姿勢を大切にします。「SOI」はフランス語で「個性(ソア)」を意味します。
<創業の思い>
回復期リハビリテーション病棟で勤務する中で、若年脳血管障害(10代~50代)の支援に携わる機会が多く、若年者の社会参加を支援していく上で様々な問題点を感じていました。若年性脳血管障害や、それに併発する高次脳機能障害を呈した場合、職場の配置変更などが困難な場合、病前のように一般企業に就職出来る可能性は低くなります。原職復帰が困難な場合は、一般的に介護保険の認定を得て、デイケア、デイサービスに通所することになります。
ただ、若年な働き盛りの世代にとっては介護保険分野でのサービスでは不十分な点があります。障害福祉サービスを利用することで、就労に向けた支援が可能となります。ただ、就労支援だけでは身体の機能維持、向上を図ることはできません。
そのような条件の中で、今回、リハビリ専門職がリハビリテーションと就労支援を同時に行うことで地域に不足しているサービスを提供できると考えました。
これまでのよくある作業所では「作業に人を当てはめる」ということが多くみられます。脳血管障害、高次脳機能障害の方以外の身体障害、発達障害、知的障害、精神障害など様々な疾病が土台にありながらも、誰もが自身の興味のある大学、就職を目指すように、対象者やそのご家族も自身が興味のあるもの、得意とすること、打ち込めるものをベースに「個性」、「個の機能」を活かした仕事をしたい、家族であれば本人にやりがいを感じて欲しいなど、様々な考えが存在するはずです。
作業療法士として、対象者の人生をサポートするにあたり、対象者の「個」における「意味のある作業」、「価値のある作業」を提供していきたいと考えました。
さらに、就労場所として利用者さんと共にカフェを運営し、様々なライフステージの方に利用して頂き、利用者さんにとって他者と関わる場所を設けること、接客を通してコミュニケーションの機会の場とすること、飲食における複数の作業を同時に熟すこと、また自立生活を考え調理、食事に関心を持ってもらうことを目的に併設しました。
障害福祉サービスの自立訓練(まずは生活リズム改善、耐久性の向上)、就労継続支援B型(一般就労へのベース作り)を元に、以前の集団作業での就労支援ではなく、対象者の「個」を売り出すプロデュース業、利用者が制作した作品を商品化し、他企業とコラボレーションを図りながら物販により収入を得る、その他に外部講師によるセミナーを開催し対象者、ご家族の学ぶ機会(発達、脳機能セミナー、対応方法、リスク管理など)の提供、体験型イベント(例、障害者ヨガ、LIVE、旅行、英会話、習い事)などを通して、様々な体験を提供したいと考えました。
リハビリ専門職が「個」の心身機能レベルに合わせて個別リハビリを行う、リハビリに心身機能の維持、向上を図りながらも様々な体験が出来る、個性を仕事に出来るという「個性×リハビリ×社会参加」を目的とした事業所が地域に1つでもあればとても素敵な事だと考えました。このようなプロジェクトを実現させたいと考え創業に至りました。
SOI STANCE 所長 鎌田 亜希
副所長 小山雅之
石田理恵
安達香奈子